本日は『サヨナラの意味』フラゲ日です。このブログでも、様々な角度で情報を発信してきました。
⇒オリジナル店舗予約特典まとめ
⇒どれに何が?ジャケット別 まとめ
⇒推しメン別 おすすめタイプと特典
が、肝心要、自分の分の予約を忘れていました…。非番だったので、いつもの店でゆっくり買おうかと思っていたのですが……
サンクエトワール
無類のサンエト好きの私は、どうせならサンエト推しの店で買おうと思い立ち、そういえば 新星堂 には、メンバーごとに推しメンショップがあるのを思い出し、さっそく調べてみることに。
サンエト推し…となると、やはりまずはセンターの堀ちゃんだろう…。堀ちゃんを推している店舗は…どこだどこだ…?えーと…あった。
カラフルタウン 岐阜店!
………
さすがに遠すぎるぜ…(筆者、東京在住)
乗換案内見たら1万円かかるって書いてあった。しかも往復で8時間かかるってさ。ごめん堀ちゃん…これはいくらなんでも厳しすぎる……。が、ここであきらめたらサンエトラーの名がすたる。(そんな名はない)
そう、メンバーは他にも4人いる。中田花奈、寺田蘭世、ひめたん、きいちゃん…と精鋭がそろっている。この中で一番近そうなのは…ここか。
きいちゃん推しの、新星堂船橋ヨーカドー店。ふぅむ。船橋か…。きいちゃん、千葉だものね。ここならどうにか行けそうだ。
乗換案内で見てみると…
1時間で行ける!
しかも乗換で「飯田橋」の駅を降りれる!
…皆さんお忘れでしょうか。この曲を。
これはもう、呼んでいる。
飯田橋と船橋、ヨーカドーと新 “星” 堂、きいちゃんとふなっしー が、私を確実に呼んでいる。そうと決まれば善は急げ。さっそく外出の準備だ。身支度のために、鏡を見る。そこには、珍妙なフリースを着た、他の星から来たとも思われる、宇宙人のような人物約1名。
誰だよお前。
…あぁ俺か。
鏡に映る自分の風体にため息をつきながら、こんな格好で乃木坂ちゃんの、いや、サンクエトワール神の Type-D は購入できないぞ…。と思い、ドンドンダウン の Halloweeen !! イベントで買った、一張羅のカーディガンに袖を通した。
よし。
準備は万端か?忘れ物はないか?入念に確認する。あぁそうだ。イヤフォンを持っていかなければ。だって今日は乃木坂ちゃんのフラゲ日。乃木坂46の名曲を聴きながら出陣するのが、正しいファンというものだ。
気分はもう 16thモードなので、レコチョク で『サヨナラの意味』Special Editionをリピートに設定。これで準備は万端だ。
待っていてくれ、きいちゃん。
孤独な青空
さぁ、家を出よう。
昔、「書を捨てよ、町へ出よう」と言った人がいたな…。いまの私にぴったりだ。書なんて読んでないけど。行先はふなっしーの町だけど…。
駅に向かう道すがら、ふと見上げた空は少し曇っていて、まるで『孤独な青空』のようだった。電車に乗り込むと、若いサラリーマンが疲れた表情で、窓の先をぼーっと見ている。彼も孤独な青空を、窓の向こうに見ているのだろうか…。
私もつられて窓を眺めてみる。
耳元で鳴っているのは『ブランコ』
あぁ、車窓から見える景色は、まるで『ブランコ』のMVのように、一方向に流れていく。景色と音楽がシンクロする瞬間は、なぜこんなに胸を打つのだろう。
そしてなぜ、乃木坂46が歌う曲は、こんなにも切なく、強く心に響くのだろう……
そんな思いにふけっているうちに、電車は飯田橋の駅に着いた。
飯田橋の駅をおりる
と、ここで一つの疑問が湧いた。飯田橋の駅を降りて、一体 なぁちゃんはどうしたんだったっけ? スマホ画面をタップし、プレイリストから『他の星から』の歌詞を表示させてみる。
あぁそうだった。
飯田橋の駅をおりて、ここが昨日までの地球と違うことに、気づいたのだった。街のつくりもジオラマのようで…道行く人も、表情がない。…と。
そう言われれば、そんな気もしてきた。
というか、乗換のために降りたのに、こんな歩道橋をわざわざ上がってきて疲れてしまった…。へとへとだ。大好物のクリーム “パン” が食べたいよ みなみ…。
ふぅ、自ら疲れに行ったとは言え、とんだ落とし穴だった。恋は落とし穴で危険がいっぱいなことは、真夏さんに散々教えてもらっていたというのに…。
そういえば、博多の穴は大丈夫なのだろうか?
さて、総武線に乗り換えよう。案外空いているじゃないか。椅子に座り、ぼーっと『2度目のキスから』を聴いていると、隣には、しかめつらのおばさま。
「まぁ、嘆かわしい…いい歳してアイドルソングだなんて…」
と言わんばかりの表情だ。
まさかイヤフォンではなく、スマホ側から音が出ているのではあるまいな!と思って確認してみたけど、大丈夫。このおばさまは、そもそもこういう顔のようだ。
曲は、サンクエトワール『君に贈る花がない』に変わる。耳元で、綺麗なピアノの旋律を奏で始める。
恍惚。
しかし私には、おばさまに贈る笑顔がない。
ぼくのチャンピオン
堀ちゃんとひめたんの美しいハーモニーが、脳内に染みこんでくる…。なんて幸せな瞬間なんだろう。
顔を見上げると、向かいの席には、ずらっと黒い物体がうごめいていた。何事かと目をこらしてよく見ると、大きな体を縮めこませて、懸命にスマホをいじっている男たち。黒や紺色のコートに身を包み、ずらっと一列に座っている。
…ふと、私の頭の中で、一枚の写真が脳裏をよぎる。
私の脳みそは、もうだいぶ、修正不可能なところまできているようだ。ド真ん中に座っているガタイのいい男は、チャンピオンの目玉のようなマークのトートバッグを、これまたジャケ写の乃木坂ちゃんよろしく、膝の上にちょこんと置いて座っている。
まさにチャンピオンだ。乃木坂46は、ぼくのチャンピオンだ。
でもぼくは この男たちと今、話したいとは思わない。
後編⇒『サヨナラの意味』フラゲ日記 (後編) ~別れ際、もっと好きになる~