黒い羊MV【歌詞意味考察】てちは誰に何と叫んだのか?欅坂46

「黒い羊」のMVを見続けています。

どうしてYouTubeで公開されないのか、諸説あるようですが、どうもYouTube Musicが絡んでるっぽいですね。

発売日以降に公開されるんじゃないかと睨んでいますが。

それで、黒い羊のMVですよ奥さん

 

黒い羊のMVの意味を紐解く

どうも全員が「黒い羊」ってことらしく、他人から虐げられている存在のようですね。

欅ちゃん、かなりの勢いで黒い羊化しています。

そもそもこの「黒い羊」というのは、皆が白いのに自分だけが黒…っていう、マイノリティー(社会的少数者)の象徴です。

学級会でクラスの標語が「みんな明るく元気よく!」になろうとしているところで、「暗くておとなしいことだって一つの個性なんじゃね?」っていうタイプのコ。

でも、悶々と違和感を抱えているのが、黒い羊タイプです。

 

てちは何をしようとしているのか?

MVの冒頭、人型の跡があって、殺○現場のようになっています。

てちはそれを路地から眺めていますが、その場を立ち去ります。

手に持っているのは赤い彼岸花(ヒガンバナ)でしょうか。

彼岸というのは仏教用語で、苦しみの無い安楽した側を意味するようで(諸説あり)、てちはきっと、向こう側へ行った誰かに華を添えたかったんでしょう。

そこから「黒い羊」の欅ちゃんがたくさん出てきます。

てちも当然黒い羊なんでしょうが、何か黒い羊の仲間に入れてもらえない感がありますよね。

これは、黒い羊同士が集まったとしても、また新たな黒い羊が産まれるということなんじゃないかと。

クラスのマイノリティの黒い羊が1人ずつ全国から集まったとしても、そのコミュニティ内でまた黒い羊が生まれるというか。

どこまで行っても人が集団化すると、そこにそぐわない黒い羊が出てくるという、なかなか切ない現実です。

もしくは同族嫌悪?

同じタイプの人間に嫌悪感を持ってしまうアレですね。

 

彼岸花はどこへ?

途中、てちは少年にヒガンバナをもらいます。

持ってたヒガンバナはどこ行ったの?と思って見てみると、「ぜんぶ僕のせいだ」のとこで胸に手をあてたら無くなってました。

で、また少年にヒガンバナをもらうという無限ループ。

この無限ループは何なんだ?と疑問です。

そしてその後にてちは何て叫んだのか?

 

てちは何と叫んだのか?

アドリブでよくわからん説が濃厚なんですが、この彼岸花無限ループに当てはめて考えてみると、ここでてちが何て叫ぶとしっくりくるか?

そもそもこの彼岸花って何なのか?というと、基本あまりおそなえする花じゃないらしいですね。

そもそも生々しい現場に花をそえるのもちょっと早すぎる。

時間軸がぎゅいんとなって、MVの最後に飛び降りたてち説もありますが、真相は分からず。

 

じゃあ勝手に解釈で、そもそもてちは何してるんだろ?を考えると…

 

彼岸花を持って、黒い羊の仲間を助けようとして抱きしめて、でも分かり合えなくて彼岸花は無くなって、さらに黒い羊たちからの拒絶は強くなり、また過去の自分のような少年に彼岸花もらって、また皆を抱きしめるがハブかれる。

 

途中、ぜんぶ僕のせいだから、少年に彼岸花をもらうまでの間、てちは皆からもっと強い拒絶を受けてるように見えます。

 

そう考えると彼岸花は、仲間である黒い羊と自分を結ぶ、最後の希望、絆の花のようにも見えてきます。

 

過去の純粋無垢な自分から手渡される彼岸花は、「誰かと仲良くなりたい」という本心だとしたら。

 

でも、誰も自分を受け入れてくれない。どうして?どうして?

 

僕は生きる

 

と叫んでいるとすれば、てちは、黒い羊として僕は生きたいんですねきっと。

 

黒い羊として、黒い羊のまま生きたいんです。

 

「暗くておとなしいことだって一つの個性なんじゃね?」

 

っていう考えのまま生きていたいんです。

 

皆は最初は黒い羊だったけど、最終的には「白い羊のふりをする者」になってしまった。

 

自分も白い羊のフリをすれば楽に生きられます。

 

でも、僕は黒い羊として生きるんです。

 

少年の心、自分の本心は、「黒い羊の仲間と仲良くなりたい」です。

 

この気持ちは純粋すぎるがゆえに、てちはひどく傷つくことになる。

 

だって、ある意味自分と全く同じ考えの人に出会って仲良くなりたいってことですから。。

 

自分を全部分かってもらえる、全く同じ友達が欲しいってことですから。

 

もしかしたら最初の現場に倒れていたのは、そういう純粋無垢な黒い羊の誰かだったのかもしれません。

 

その人となら、てちも分かり合えたのかもしれない…

 

すごく切ない生き方を描いたMVとして、心に刻んでおきましょうか。

 

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