『マネー・ショート 華麗なる大逆転』予告編
TBSのラジオ番組「たまむすび」にて、映画評論家の町山智浩さんが紹介していた映画。とても興味を惹かれたので見てきました。
マネー・ショート 華麗なる大逆転
リーマンショックによる経済破綻を予見したアウトロー男たちの話。ブラッド・ピットがプロデューサー、出演もしています。原作あり。ノンフィクションです。
- 作者: マイケル・ルイス,東江一紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/03/08
- メディア: 文庫
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リーマンショック
リーマンショックのときは普通に仕事をしていて、投資やら金融やら全く知らない状態でした。会社の社長が「どひゃ〜!こりゃ大変だよ!」と慌ててましたが、私はぽかーんでした。今考えれば、社長、株やってたんでしょうね。その後分かりやすく落ち込んでましたから。
最近になって投資や金融になんとなーく興味を持ち出し、本を読んだりネットで調べたりしていたところだったので、この映画は楽しみにしておりました。
映画の感想
投資、金融の専門用語が出てきて、仕組みがある程度分かってないと、完全には楽しめない映画です。私にはちょっと難しい部分もあり(泣)なんとか頭を働かせながら見ていました。
それでも退屈だとは感じなかったのがこの映画のすごいところ。専門用語は出てきますが、話の大筋は分かるようになっています。
アウトロー男どもが、住宅市場のバブル崩壊を予見し、バブル崩壊すれば儲けが出る商品(CDS)を買って、ひたすらバブル崩壊を待って儲ける話。
こう言うと身も蓋もないですね…でもこの映画のカタルシスはバブル崩壊、つまりリーマンショックです。
物語が進んで、とうとうバブル崩壊キター!と思っても、さっぱり儲けが確定せず。このあたりは格付け会社が適当に格付けしていたこと、金融商品が複雑になりすぎて、訳わからんことになってるのが原因のようで、そのあたりも描いています。
結局はバブル崩壊して、予想通り儲けてハッピー!なんですけど、バカみたいに喜ぶわけでもなく、アウトロー男どもに残るのは……
結末としては、色々と考えちゃう映画でしたね。
リーマンブラザーズが破綻して、ミーハーな感じで忍び込んだ若者の掛け合い、
「誰もいないね」
「誰がいると思ったんだ?」
「もっと大人がいると思った」
このシーンが一番印象的でした。分別あるのが大人だと思ってたけど、分別なんて無い大人がたくさんいて。というか分別なんて良く分からない大人が、実態が良く分からない経済を回している。
なんて、若者視点で見ていたけど、「いやいや、俺もう若者じゃないじゃん。」と、なんだか身につまされる映画なのでした。
おわりに
映画を見る前に下記サイト等で、専門用語の知識をざっくりとでも入れておくと、もっともっと楽しめる映画です。
いやーしかし、冒頭に挙げた「たまむすび」も、小林悠アナ(通称ナタリー)の電撃退社で大変そう。いちリスナーとしてはショックですが、これからも聴き続けます。
ナタリーお疲れさまでした。