日本最南端に浮かぶ、波照間島。沖縄県ではあるが、沖縄本島から波照間島までの直線距離は約460km(東京-大阪間よりも遠い!)
本州よりも台湾の方が近い、最果ての島。だからこそ静かに過ごすには最適な場所です。都会の喧騒を離れ、満点の星空を眺め、波の音を聴きながらぼーっとする・・・。
そんな贅沢な時間を過ごせる、波照間島の旅をご紹介します。
波照間島の場所
地理的には台湾に近いですね。日本とは言え、もはや異国並みの遠さです。
有名な石垣島を中心とする八重山諸島の最南端の島が波照間島。フェリーか高速船に揺られてようやくたどり着く最果ての島です。
旅の基本データ
- 【行った時期】2014年3月30日〜4月4日(計6日間)
- 【利用ツアー会社】オリオンツアー
- 【フライト】
往路:東京 羽田空港 14:15発 → 沖縄(石垣島)南ぬ島 石垣空港 17:30着
復路: 沖縄(石垣島)南ぬ島 石垣空港 17:40発→東京 羽田空港着
※どちらもJAL利用です。
- 【人数】大人1名
- 【宿泊施設】ホテルグランティア石垣 1泊1名朝食付き
- 【ツアー代金】合計40,800円!
東京からのひとり旅です。
まず石垣島まで飛び、そこから波照間島へ高速船でアクセスします。オリオンツアーの「航空券+ホテル1泊」というプランで申し込みました。。格安航空券等、色々調べましたが、ツアーが結局安かったです。
復路のフライトは時間の幅があって、直前(1週間前くらい)に時間が確定しました。フライト時間を指定できない代わりにツアー料金が安くなる仕組みのようです。また、往路は遅い時間、復路は早い時間にすると料金が安くなる傾向がありました。
波照間島までのアクセス
南ぬ島 石垣空港(※新石垣空港とも表記される)は、石垣島の中心部(船のターミナルがある)から車で40〜50分程と離れた場所にあります。
今回はホテルのワゴンが迎えに来てくれたので無料でした。路線バスだと540円程度。送迎があるかどうかはホテルによってまちまちなので、事前に確認した方が良いでしょうね。
石垣港離島ターミナルから波照間島へのアクセスは、「高速船」か「貨客カーフェリー」の2択。以前は飛行機も飛んでいて2015年に再開予定だったが、こちらの記事によると延期になっているようですね。
「高速船」「貨客カーフェリー」ともに、安栄観光が1日3〜4便運航しています。
石垣島から波照間島までの料金
- 高速船(所要時間60〜70分):片道3,090円 往復5,870円
- フェリー(所要時間約3時間):片道1,540円
一見するとフェリーの方がお得ですが、フェリーの運行は「火・木・土・金(第2、第4のみ)」に限られます。乗り場が違う等、乗船方法が異なり定員も40席程度と少ない。何より貴重な時間が移動にとられてしまうので、個人的にはおすすめしません。
もちろん、時間がたっぷりあって、安い方が良い!ゆったりとした移動も旅の醍醐味!という人ならば賢い選択ですね。夏季と冬季でダイヤが違うので注意が必要。私はちょうど切り替えの時期の旅だったので、危なく前の時刻表のまま旅をするところでした。
また、波照間島航路は外洋に面しているため揺れやすく、欠航することも多いので、安栄観光のこちらのページで最新情報を確認することをおすすめします。
星空荘
波照間島の宿は民宿が基本。相部屋の宿も多いが、個室の宿も多数あります。沖縄の民宿では「ゆんたく」と言って、旅人や地元の人、宿のおじいやおばあと語らいながら、お酒やご飯を食べる独特の文化があります。
この「ゆんたく」を旅に求めるかどうかは人それぞれ。今回の旅ではひとりでゆっくりしたかったので、ゆんたくが無い星空荘という宿に泊まりました。
集落の中心部にあり、すぐ近くに売店があって買い物がとても便利。清潔で掃除が行き届いていました。
- 【料金】1泊1名
- 和室:5,400円(シャワー、トイレ共同)
- 洋室:7,200円(バス・トイレ付)
全室個室。和室の方が少し安かったです。屋根付きの中庭のような空間があって、洗濯物を干したりできます。(洗濯器はコイン式で数百円程度)
他にも宿はたくさんあって、宿別に個性があるので、こちらを参考にすると良いと思います。ただし、悪い口コミは話半分に聞いた方が良さそう。感じ方は人それぞれなので、あまり悪い口コミばかりを参考にすると決められなくなってしまいます。
移動手段
レンタサイクルか、レンタルバイク(原付)の移動です。宿の場所にもよりますが、海に出るために歩くには結構な距離です。宿で貸し出してくれる場合もあります。
星空荘はどちらも無かったので、近くのオーシャンズというホテルで自転車を借りました。自転車が1日1,000円。バイクは1日3,000円。
ニシ浜
波照間島の海といえばなんといってもニシ浜です。
私が行ったときはあいにく天気が曇っていましたが、それでもこのエメラルドグリーンの海には本当に魅せられます。聞こえるのは波の音。本を読んだり、お酒を飲んだり、ぼーっと海を眺めたり、皆それぞれの時間を思い思いに過ごしています。
浜が広いので、団体が来ても少し移動すれば気になりません。地元の方に聴いてみると、晴れた夏場の海はもっともっと綺麗らしい。気温が高ければもちろん泳げます。近くのペンション最南端の敷地内で、シュノーケリング等の貸し出しもやっています。
海のサンゴのところまで行くと、たくさんの熱帯魚が迎えてくれます。このニシ浜を眺めるだけでも、波照間島に行く価値が間違いなくあります。
ペムチ浜
ニシ浜に比べると少しマイナーなペムチ浜。それゆえに、人があまり来ない。こちらは波もおだやかで、本当に静かな時間を堪能できますよ。
街並み・売店・飲食店
波照間島は、島の中央に向かって標高が高くなっていきます。高くなったところに集落があって、家や売店が点在しています。
一方集落を離れると、
こんな感じの田舎道が。うーん。いいですねぇ。
島にはさとうきび畑がたくさんあって、風が吹くと心地よく揺れます。売店がいくつかあって、食べ物や飲み物、日用品はここで全部揃います。
いくつかある売店のうちのひとつ。さすがにコンビニの品揃えとはいかないけれど、お酒やおつまみ、お菓子なんかはここで十分揃います。
星空荘は1泊2食(朝・夜)なので昼食は売店で何かを買うか、お店で食べることになります。島にはいくつか飲食店があり、八重山そばやゴーヤチャンプルなどが食べられます。写真は「ひまわりcafe」
素朴な味わいと店の雰囲気が気に入って昼食はここで食べました。こちらや食べログ等がお店選びの参考になりますよ。
星空観測ツアー
八重山諸島では「南十字座」が見えるので、この南十字座を求めて来る旅人も多数います。中でも波照間島は「星空観測タワー」があって、夜には各宿の希望者を募って、星空ツアーを開催しています。夏季(4月〜10月)は20時〜22時、冬季(11月〜3月)は19時〜21時。
ツアーバスが各ポイントで希望者をピックアップし、観測タワーまで運んでくれます。星空を眺めながら、ガイドの方が実際の星空にライトを当てながらの解説で、まさに天然のプラネタリウム。
参加者は30〜40名くらい。こんなに旅人がいたのかと驚きました。同じ宿に泊まっていた星好きの方々と親しくなり、ツアーが終わってからも星を眺めに散歩に出かけました。
人見知りの自分でも、島の空気感で自然と楽しめたし、星好きに悪い人はいないと確信しました。(たぶん)
おわりに
波照間島は女性も含めひとり旅の方が多く、皆それぞれの時間を過ごしていました。
ニシ浜の向こうに夕日が沈むのを見に行ってみると、同じように眺めている人が何人かいて、話はしなかったけど、何かセンチメンタルな感じを共有できた気がして嬉しくなりましたね。
ゆっくりと時間が流れていく波照間島。忙しい日常を抜け出す場所としてはうってつけの場所です。
補足:ちなみにツアー料金+船代、飲食費、宿泊費等で、10万円くらいでした。(他に黒島と竹富島にも寄ってます。)自分にとっては十二分に払う価値の旅だったけど、帰ってきて調べたら 楽天トラベル の方が安くてがっかりした記憶が…。(調べきゃいいのに)
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