西野七瀬の卒業シングル「帰り道は遠回りしたくなる」MVが公開されました。
久々にMV歌詞の考察をやってみます。
曲タイトル「帰り道は遠回りしたくなる」は、正になぁちゃんそのものだったようです。
帰り道は遠回りしたくなるの歌詞
歌詞を読む限り、これはなぁちゃんの卒業の心情を歌った曲だ!と思われます。
しかし、ちょっと気になるのが「帰り道」という表現です。
なぁちゃんがこれから行く道は、帰り道ではないですよね。
勇気を持って踏み出すんや!っていう「新しい道」っていう認識が正しいですよね。
4th「制服のマネキン」で真夏さんに七福神ポジション奪われて、「ナナ大阪帰る!」のときに大阪帰ったら帰り道ですけど、もうそんな段階じゃないところまで来ましたよね。
なぁちゃんは、帰るんじゃなくて行くんです。
MVの中の二人の西野七瀬
MV世界では、二人の西野七瀬が登場します。
アイドルになったなぁちゃんと、そうじゃないなぁちゃん。
これってソロ曲「ごめんね ずっと・・・」を彷彿とさせますね。
二人のなぁちゃんの対比を最後に持ってくるあたり、ニクイね康って感じです。
そして真夏さんの「おかえり」も当然ニクイ…
のですが、それよりもニクイのは、この「帰り道は遠回りしたくなる」っていう曲タイトルそのものです。
どうして遠回りしたくなるの?
歌詞とMVを見ると、新しい道へ行くなぁちゃんの姿が浮かび上がってきますよね。
「好きだったこの場所」から新しい世界へ行くんだと。
で、ここで一つキーポイントになってくるのが「眼鏡」です。
なぁちゃんがかけている眼鏡は、MVの冒頭で割れますよね。
あれが象徴的で、眼鏡が割れたなぁちゃんはアイドルに、割れなかった眼鏡なぁちゃんは美大生になる。
ここが運命の分かれ道だと。
どちらの世界でもなぁちゃんは自分の道にまい進している。
だけど、アイドルになったなぁちゃんの方は、美大生のなぁちゃんを羨ましそうに見ていますよね。
これは、ダンスが上手くできなくてアイドルなんか向いてない…。自分も文化系で美術系の、自分に合った世界で生きたい。
そう思っているなぁちゃんの心の表れです。
実際、ティッシュ配りで泣いていたくらいのなぁちゃんですから、アイドルじゃない自分に戻りたい気持ちもあったんじゃないでしょうか。
さて、なぁちゃんが好きだった場所はどこでしょうか?
答え。
実家がある大阪ですよね。太った鳩を見ていた公園ですよね?(そうなのか?)
つまり、乃木坂46のなぁちゃんにとっての「帰り道」は大阪に続く道なんです。
でも。
帰り道は遠回りしたくなる
なぜか?
本当に進むべき道が分かっていたからです。
まっすぐ迷うことの無い道を帰ったらダメなんです。
自分で決めた道だから。
ふと帰りたくなって帰り道を選んでも、遠回りしたくなるんです。
だって、まっすぐ帰れるはずないじゃないですか。
自分がアイドルになることを選択したんだから。
そしてそれは、乃木坂46を卒業した後も言えることです。
乃木坂46のメンバーだったときの帰り道は、大阪に続く道。
そして卒業した後の帰り道は…?
乃木坂46というグループ、なぁちゃんが好きだった場所へと帰る道なんです。
卒業後は、乃木坂46に戻る道が帰り道になるんです。
自分で行くと決めた道だけど、帰り道をつい歩きたくなることもあるでしょう。
何なら帰ったって、皆あたたかく迎えてくれるのは間違いない。
だけど、それは出来ないんです。
だって、強くなるために自分が選んだ道なんだから。
弱虫な自分と決別するための道なんです。
でも、やっぱり時には帰りたくなる。
帰りたいけど、遠回りしたくなる。
帰れないから、遠回りするんです。
で、歌詞の中でも、「遠回りして帰った」という結末にはなってません。
恐らく、答えはこれ。
帰りたいけど帰れない。自分で行くって決めた道だから、帰りたくても帰れないんだ。
だけどやっぱり、ふと帰りたくなることもある。好きだったあの場所に足が向くこともある。
実際、帰り道を歩いてみたこともある。
だけど。
帰り道は遠回りしたくなる。
だってやっぱり…帰れないよ。
帰りたいけど…帰れないよ…。
無意識に遠回りして、帰らないようにしてるんだ。
だって本当に帰ったら、泣いちゃうから。
私は強くならなきゃいけないから。
だから好きだったこの場所は、大切な思い出にします。
なぁちゃんの弱虫との決別の歌が、「帰り道は遠回りしたくなる」なんです。
まぁとにかく一言で言うと…
エモい。