【映画】マネー・ショート 華麗なる大逆転【感想】


『マネー・ショート 華麗なる大逆転』予告編

TBSのラジオ番組「たまむすび」にて、映画評論家の町山智浩さんが紹介していた映画。とても興味を惹かれたので見てきました。

マネー・ショート 華麗なる大逆転

リーマンショックによる経済破綻を予見したアウトロー男たちの話。ブラッド・ピットがプロデューサー、出演もしています。原作あり。ノンフィクションです。

世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫)

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リーマンショック

リーマンショックのときは普通に仕事をしていて、投資やら金融やら全く知らない状態でした。会社の社長が「どひゃ〜!こりゃ大変だよ!」と慌ててましたが、私はぽかーんでした。今考えれば、社長、株やってたんでしょうね。その後分かりやすく落ち込んでましたから。

最近になって投資や金融になんとなーく興味を持ち出し、本を読んだりネットで調べたりしていたところだったので、この映画は楽しみにしておりました。

映画の感想

投資、金融の専門用語が出てきて、仕組みがある程度分かってないと、完全には楽しめない映画です。私にはちょっと難しい部分もあり(泣)なんとか頭を働かせながら見ていました。

それでも退屈だとは感じなかったのがこの映画のすごいところ。専門用語は出てきますが、話の大筋は分かるようになっています。

アウトロー男どもが、住宅市場のバブル崩壊を予見し、バブル崩壊すれば儲けが出る商品(CDS)を買って、ひたすらバブル崩壊を待って儲ける話。

こう言うと身も蓋もないですね…でもこの映画のカタルシスはバブル崩壊、つまりリーマンショックです。

物語が進んで、とうとうバブル崩壊キター!と思っても、さっぱり儲けが確定せず。このあたりは格付け会社が適当に格付けしていたこと、金融商品が複雑になりすぎて、訳わからんことになってるのが原因のようで、そのあたりも描いています。

結局はバブル崩壊して、予想通り儲けてハッピー!なんですけど、バカみたいに喜ぶわけでもなく、アウトロー男どもに残るのは……

結末としては、色々と考えちゃう映画でしたね。

リーマンブラザーズが破綻して、ミーハーな感じで忍び込んだ若者の掛け合い、

「誰もいないね」

「誰がいると思ったんだ?」

「もっと大人がいると思った」

このシーンが一番印象的でした。分別あるのが大人だと思ってたけど、分別なんて無い大人がたくさんいて。というか分別なんて良く分からない大人が、実態が良く分からない経済を回している。

なんて、若者視点で見ていたけど、「いやいや、俺もう若者じゃないじゃん。」と、なんだか身につまされる映画なのでした。

おわりに

映画を見る前に下記サイト等で、専門用語の知識をざっくりとでも入れておくと、もっともっと楽しめる映画です。

www.goodbyebluethursday.com

いやーしかし、冒頭に挙げた「たまむすび」も、小林悠アナ(通称ナタリー)の電撃退社で大変そう。いちリスナーとしてはショックですが、これからも聴き続けます。

ナタリーお疲れさまでした。

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